やさしくらしく ~海にやさしく~

今から10数年前のこと。当時、私は「研究施設」で事務担当として働いていたときのこと。所属していたプロジェクトは「海洋」に関するものだった。親交のあった女性研究員さんが、海洋調査として「船」で一ヵ月の研究出張にでる処理をしていた。基本的に「船の調査」は、男性社会で女性研究員が同行するのは、珍しかった。
海外からの乗船に合わせて、航空券の手配や、乗船・下船の宿泊的の手配などをしながら、彼女自身の準備にとても興味があった。船の上では、「水」がとても貴重であることは、もちろん飲料水の確保は、乗船前に事前に申請をするらしい。入浴は、シャワーで女性は、洗髪がある。
ある日、その女性研究員が「これっ!みてください!昨日、偶然みつけたんです」といって見せてくれたのが、薄いアップルグリーンの色をした楕円形の石鹸だった。なんでも、レンズ豆でできている石鹸シャンプー。
「えっ?石鹸シャンプーなんてあるの?」と驚きを隠せず、私は興味津々。船の上では、使用した排水は、海へ流してしまわないといけない。「これだと、海にもやさしいでしょう?」といって笑顔でそれを見せてくれた。
偶然、出張の買い物をしていて、「自然石鹸のお店」でみつけたとのこと。その名も、「やさしくらしく」!使い方は、くるくると頭皮の上で円をかくようにすると泡がでてくるという。
「えええっ!!ぱさぱさにならない?大丈夫?」というと、「なんとかなるでしょっ♪」そういって、一ヵ月の船の調査へ旅立った。無事に帰国して、私の顔をみるなり「やさしくらしく!すっごくよかったですよ!!」と興奮して私のところへ。
長い黒髪だった彼女の髪でも、しっとりすっきり一ヵ月、シャンプーとしての役割を果たしたそう。「よかったら使ってみます?」と持ち帰った石鹸を少しカットしてくれた彼女。その日、私もさっそく、半信半疑で頭皮の上で、くるくる、くるくる。
しゃわしゃわしゃわ・・とってもいい感じの泡!何よりもこの香りのような香りでない感じもとても良い。洗い流しも素早く、すっかり私はその石鹸シャンプーのとりこになってしまった。
「どこで売ってるの?私も買いにいきたい」というと、「それが、私もすぐに見に行ったんですけど、もう入荷しないっていわれてしまって」。幻のレンズ豆の石鹸シャンプー。それは、その名のとおり「やさしくらしく」、今でも私の心に残る体験となっている。
そんな石鹸シャンプーの変遷を経て現在はPGCDのサボンモーヴに至っています。